



まずは、亀山さんのお仕事について教えてください。
新卒で就職してから30年間、富士火災海上保険株式会社で働いています。最初のころは、自動車保険を中心に担当していました。自動車保険は、事故に遭って困っておられるお客様を保険を通して助ける仕事。お客様からも、とても喜んでもらえてやりがいを感じていました。今は、部下をまとめる立場になりましたので、総合的な立場から保険に関わる面も多く、それまでとは違ったやりがいがあります。
個人ではなく、企業でルールをはじめるということには、なにか理由があったのでしょうか。
私は何の取り柄もない、仕事中心のタイプの人間なんです。だから、仕事をすることがそのまま社会貢献につながるような、何かがあったらいいなと思っていたんです。
それから、企業全体として社会貢献活動を行うというのもとてもいいと思うのですが、ひとりひとりの仕事に直結した方法があってもいいのかなと感じていました。
JCVに支援しようと思ったのは、どうしてですか。
2006年だったと思いますが、代々木で和田投手のAC広告を見たんです(当時は、東京勤務)。そして、すぐにこれだ!と思いました。数日おいてからJCVに電話をして、具体的な支援の内容をうかがうために事務所を訪問しました。
「僕のルール」は、ワクチンを子どもに届けるという活動がシンプルでわかりやすかったし、ルールをつくって支援するという「しくみ」もとてもいいと感じました。


具体的なルールについて教えてください。
当時は、医療保険の本部長という立場だったこともあり、医療保険「みんなの健保」という商品に、付加価値としてワクチン寄付を盛り込みました。スタートしたのは、和田投手のAC広告を見てから3〜4カ月後だったと思います。
具体的には、「みんなの健保」の新規契約者数に応じた金額を半年ごとにJCVに寄付しています。この夏は、2007年10月から2008年3月末までの半年間分として、ポリオワクチン約4万5千人分を寄付させていただきました。
会社全体のルールとして承認されるために、なにか準備はされましたか。
国際支援を行っている団体は、ほかにもたくさんありますから、どうしてJCVなのか?という点をきちんと説明できるように、ほかの活動についてもいろいろ調べてみました。また、富士火災がそれまでに行ってきた社会貢献活動との整合性などについても、自分なりに考えをまとめたりしました。
同じ部署のみなさんの反応はいかがでしたか。
スタッフのみんなも、いい取り組みだと感じてくれているようで、これまで以上に自信をもって仕事にのぞんでいるようです。また、お客さんからも「いいですね」という声があがってきていると聞いています。


ルールをはじめて、なにか変わったことはありますか。
ワクチンの支援活動をはじめて、いい出会いがたくさんありましたし、いいつながりもどんどん広がっていると感じています。先日、JCVの座談会を通じて知り合った女流棋士の石橋幸緒さんに、会社で講演をしてもらったんですよ。障害を抱えながらプロ棋士として活躍し、ワクチンの支援も行っている彼女の話は、社員の心にとても響いていたようで、若い社員が講演後も熱心に質問をしていて、企画した私もとても驚きました。
石橋さんご自身も、講演してよかったとおっしゃっていましたし、社員、そして私自身にとっても大変いい機会となりました。
そんな交流が生まれていたのですね。
亀山さんの行動力の源泉はどこにあるのでしょうか。
いいと思ったことを行動していると、その一つひとつが積み重なって、大きな広がりになると思うんです。先日も、ある保険代理店の方とお話していたら社会貢献の話になって、JCVの活動のことをお話したら、その方も参加するようになりました。
石橋さんとも、仕事だけしていたら知り合えなかったと思います。JCVの活動に参加していることが「かけ橋」となって、いろんな方とつながることはとても楽しいですね。
これは仕事についても言えることですが「自分の意識を高めて、求めているものを明らかにしておく」ことが大事だと思います。同じ情報をもらっていても、意識がないと発見することができなくて、通り過ぎてしまいます。意識があれば、発見でき、それが行動につながるのではないでしょうか。
これからの目標や希望などがあれば、教えてください。
JCVの活動を知らない人は、まだまだたくさんいると思います。企業、個人を問わず、ワクチン支援の活動がいろんな形で、もっと広がっていってほしいと思っています。








