


プロのサッカー選手として、お忙しい毎日だと思いますが、
お休みの日などは、どのようにしてリフレッシュされていますか?
気の合う仲間たちと集まるのも楽しいですが、映画を見たり、ミステリーなどの本を読んだりして、ゆっくりと過ごすことが多いです。それから、しっかり眠るのも、いいリフレッシュになります。
今野さんは、怪我が少ないほうだとお聞きしましたが、なにか気を付けていることはありますか? また日ごろの生活で心がけていることはありますか?
怪我の予防については、特別に何かをしているというわけではありませんが、食事はバランスよく摂るように心がけています。つい好きな物ばかり食べてしまいがちなので(笑)。
それから、ふだんの生活態度がそのままサッカーにあらわれると感じているので、小さなことでもきちんとするように気を付けています。当たり前のことですが、使ったものは元の場所に戻すとか、ゴミをポイ捨てしないとか。試合中に水を飲んだ後も、ボトルを投げたりせずにちゃんと置くとか。こうした精神は、これまで指導されたサッカーの監督からの影響です。


2007年から「今野泰幸CUP」というジュニアのためのチャリティ大会を開催されていますが、
どんな気持ちで始められたのですか?
FC東京に移籍してから2〜3年経ったころだったかな、自分が試合に出場できないときがあったんです。そのとき選手としてでなく、ひとりの観客として客席から試合を見たんです。いつもとは違う場所に身を置いてみて、ファンのみなさんをはじめ、グッズを販売する方、警備員さんなど、多くの人の支えがあることに、改めて気づかされました。自分がサッカーに集中できるのも、こうした方々のおかげなんだと。
実はそれまでは、自分がサッカーをがんばっていれば、それでいいと思う部分もあったんです。でもこの日を境に、意識が大きく変わりました。いつもあたたかい声援を送ってくれるファンのみなさんに、なにか具体的な形で恩返しがしたいと感じるようになりましたし、サッカーを通じて社会にも貢献したいと思うようになりました。
今野さんにとっては、つらい時期だったのかもしれませんが、大きな収穫があったのですね。もしも、ずっと好調なままだったら、こうした気付きはもう少し後になったかもしれませんね。ところで「今野泰幸CUP」は具体的にはどのようにしてはじめられたのですか?
僕のマネジメントをしてくれている会社の人に、ファンのみなさんに恩返しがしたいという気持ちを話してみたんです。これに、いろんな人が賛同してくれて、「今野泰幸CUP」という形になりました。ここでも、たくさんの人の協力があって、はじめて実現できたわけですから周囲の支えにとても感謝しています。
実際に開催されてみて、いかがでしたか?
最初は僕自身も緊張していたし、不安でいっぱいでした。僕がそんな状態なうえに、子ども達も緊張していたので固い雰囲気でしたが、実際にプレーしていくうちに、みんな笑顔になってきて、とても盛り上がりました。僕自身も、中学生のときにプロの選手とふれあえるイベントに参加したことがあるのですが、とても大きな影響を受けました。僕の大会に参加してくれた子どもたちにも、なにかいい刺激を与えられていたらうれしいです。


JCVの活動を知ったきっかけを教えてください。
「今野泰幸CUP」の企画を進めていくうちに、エコキャップ活動を知ったのがきっかけです。
ワクチンを贈る活動は、たとえば20円でポリオワクチン1本を支援できて、そのワクチンで1人の子どもが救える、という感じで具体的に内容がわかるところがいいなと感じました。
こういうことで、世界中の子どもたちの役に立てるなら是非やってみたいと思って始めました。
1試合出場ごとに500本というルールは、具体的にどんな風に考えたのですか?
支援のやり方はいろいろあると思うんですが、できるだけ長く続けられる無理のない方法がいいなと思っていました。僕のポジションは守備が主なので、ゴール1本ごとにルールを作っていたら、あまり支援できないんですよ(笑)。試合に出場し続けることが僕の大きな目標のひとつであり、そのためにも頑張っているので、試合出場ごとに寄付をすることにしました。500本という数については、関係者の方と相談して、これくらいはやりたいなと思って決めました。

チャリティー大会やワクチンの支援をされるようになって、
なにか心境の変化はありましたか?
以前から、できるだけ多くの試合に出場していいプレーをしたいと思っていましたが、その気持ちがさらに強まりました。ワクチンの支援は今年度からはじめたばかりなので、まだ最終的な数が出ていないのですが、シーズンが終わった後に、実感が出てくるのだろうと思います。
今後、社会支援などをどんな風に行っていきたいと思われていますか?
なにかいいご縁があって、やってみたいと思うものがみつかったら、新しいことをはじめるかもしれません。でも今は、すでにスタートしていることを長く続けていきたいと思っています。








