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インタビュー「僕のルール・私の理由」

世界の子供にワクチンを・・・JCV

婦人服などの通信販売を行っているニッセン。その2009年夏のカタログに、50種類ものおしゃれなTシャツが登場して話題をよんでいます。1枚の売上げごとに2人分のポリオワクチンが寄付されるというルール付きなのですが、そのしくみがとってもユニーク。たくさんの女性たちに、気軽に寄付をしてもらうには、どうしたらいいか? いろいろ試行錯誤されたようです。
株式会社ニッセン スタイルレディス本部  販売戦略推進室 室長  山本 久美子さん

たくさんの人に参加してもらいたい! 「わかりやすさ」を重視して、工夫を凝らした

 

ルールの内容を詳しく教えてください。

ワクチン寄付の対象となるのは、オーガニックコットンを素材にした50種類のTシャツです。これは、ワクチンへ寄付することに賛同してくれた9人のアーティストが遠い国の子どもたちや世界への想いを込めてデザインしたものです。

Tシャツは、通常でしたら1,480円という値段の付け方をするんですが、ポリオワクチン1人分、つまり20円をお客様から寄付いただくので、ジャスト1,500円になりました。これに加えて、私たちの会社もお客様と同額の1人分(20円)を寄付させていただいています。

実はルール作りの初期段階では、私たちの会社からの寄付はなかったんです。ルールを作る会議の際に、社長の佐村信哉から「お客さまから寄付金をいただいて、うちが出さないのでは、本当の意味で支援したことにならない」と意見が出ました。これを聞いて、プロジェクトチーム一同納得。それで、最終的にこのようなルールになりました。

私たちの会社のカタログ通販の読者は700万人いらっしゃいます。「なにに支援しているのか」「どんな風に寄付するのか」が、わかりやすくなくてはたくさんの人に賛同してもらえません。寄付してもらう対象をどのアイテムにするかも、大事なポイントなのでいろいろ考えました。そして、みんなが気軽に買いやすいもの、値段的にあまりハードルの高くないもの…と絞っていき、Tシャツにたどりつきました。

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「JCVへ寄付することは、社長の佐村信哉のアイデアなんです。支援先を検討していたときに『たしかワクチンを寄付する団体があったぞ』って。それで調べて、『ありました!』と報告したら、『じゃあ直接事務局へ行って話を聞いてこい!』と。それで、霞が関のJCV事務局へお邪魔しました」

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「自社のファッションアイテムを使ってコーディネートを競うニッセンデーという企画があるのですが、その社内人気投票でもこのTシャツはとても好評でした」

30代の母親世代といっしょに 関心のもちやすい支援先に、楽しく貢献したい

寄付をはじめた経緯について教えてください。

2009年は、私たちの会社の39周年に当たる年なんです。ちょっと中途半端に聞こえるかもしれませんが、サン・キューというゴロ合わせでサンキュー企画をやろうと(笑)。商品カタログは1年前から作り始めるので、企画内容もそれに合わせて準備をはじめました。

サンキュー企画では、お客様への感謝に加えて、社会貢献も大きな柱としています。すでに5年前から小児ガンの患者さんを支援するためのイベントを行っているのですが、イベントというスタイルだとお客様に時間を作ってもらわなくてはなりませんし、住んでいる地域によってはご参加いただけないこともあります。ですから、もっと気軽にお客様に参加いただける方法がないかなと思っていました。

私たちのカタログ通販の会員様は、30代の子育て中のお母さんがとても多いんです。子どもを育てながら、地球環境や世界にも関心を持っている。そんな女性のみなさんが親しみをもって寄付できる支援先はどこか、いろいろみんなで検討しました。そして、「Heart to heart つながってるね、ココロ。」というキャッチフレーズをつけて、春は乳ガンの早期発見を促すピンクリボン運動、夏はオーガニック・コットン生産の支援、そして盛夏には発展途上国の子ども達にワクチンを届けるJCVへの支援を行うことを決めました。

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「うちの会社は、女性社員が多く、子どもを産んでも働き続ける人も多いんですよ」

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「東京のプレスルームには、このTシャツ50枚全部を貼りだしています。このチャリティ企画は、社長直轄のプロジェクトチーム。1年前くらいからみんなで企画を練り始め、いろいろ検討しながら進めています」

社内でも、大好評。 みんなに見せて、伝えたくなるTシャツ

ファッショナブルで、楽しそうなルールですが、反響はいかがですか。

(取材させていただいた2009年6月時点では)残念ながら、まだ販売をはじめたばかりなので実際にお客様からの声は、届いていません。でも、社内での評判は上々で、社員もよくこのTシャツを買ってくれています。なかには1人で2〜3枚買う人もいるんですよ(笑)。

このTシャツは、JCVに寄付しているし、オーガニック・コットンを使用しているし、アーティストのオリジナルのデザインだし、話のネタが豊富。ついだれかに話したくなるんです。みんな「見て! このTシャツで2人分!」と言いながら、あちこちでワクチンの活動のことを話しています(笑)。

制作プロセスでは、デザインしたアーティストにもワクチン寄付のことをお話しましたし、カタログのための撮影では、モデルの田中麗奈さんも「自分で支援先を探して寄付するのは大変だけど、こんなカタチだとやりやすいですね」とおっしゃっていました。このTシャツを通じて、たくさんの女性の方にJCVの活動を知っていただけたらと思っています。そして、これに参加してくださったことを窓口に、いろんな社会支援に関心を持っていただきたいですね。私たちも、男性を対象にした新しい支援企画を立てたり、もっといろいろなことに挑戦してみたいと思っています。

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山本さんは入社7年目。以前は、広告代理店に勤めていたそうですが、エンドユーザと直接関わりたいという気持ちから、生活に密着したアイテムを扱うニッセンに転職されたそうです。


山本さんは、明るく元気で、お話がとても上手な方だったよ。でも、はじめてJCVの事務局に来られたときは、どきどきしたんだって。JCVの事務局は、東京の霞が関にあるんだ。確かに、国会議事堂も近くにあって、ちょっと緊張するかも…。いろいろ不安もあったらしいんだけど、JCVのスタッフに「自由にやってくださいね!」と言われて、とっても勇気づけられたそうだよ。みんなも心配しないでね。

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