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インタビュー「僕のルール・私の理由」

世界の子供にワクチンを・・・JCV

パチンコの景品所で、景品に交換できない余った玉のことを「端玉」と呼びます。長年この端玉を集めて、ワクチンを贈るという活動を行っているのがパチンコ店・ピーアークさんです。余った玉といってもあなどるなかれ。過去には半年で166万玉以上の善意が集まり、27万人分ものポリオワクチンを贈ったことも。パチンコとワクチン。この意外な組み合わせについて、広報室の中川さんにお話を聞きました。
ピーアークホールディングス株式会社 総合企画部 広報・IR室 中川 祐子さん

床に転がる玉の行方は? 「善意の玉」からワクチン寄付へ

 

私たちパチンコ店は、お客さまに玉をお貸しし、お客さまはその玉を機械に入れて遊びます。時々、その玉が床にコロコロと転がっていることがあるのですが、これは、店のものなのかお客さまのものなのか、もしそうだったらどなたの玉なのか…それが分からず、「持ち主の分からないこの玉をどうしようか」と考えたのが、募玉活動のはじまりでした。「分からないなら、地域のために使うことにしようよ」昭和60年代のことです。玉を集めるために箱がカウンターに設置されましたが、「善意の玉」とだけ書かれたシンプルなものだったと聞いています。具体的な寄付先も決まっておらず、ある程度の玉が貯まったら地域の施設などへ寄付する形でしたが、箱を見て、自ら玉を入れてくださるお客様が増えていきました。


今でこそスポーツイベントの協賛やテレビCMなどでパチンコ関連の社名を見かけることも多くなりました。でも少し前までは、私たちから社会貢献として何か協力したい、と申し出ても「パチンコ業界はダメです」と断られてしまうことや、「名前を伏せてなら」といわれることばかりでした。社長の庄司は、認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(以下JCV)理事長の細川さんと親しくさせていただいていましたが、お客さまと一緒に寄付をしていきたいと、募玉でワクチン寄付を行うアイデアをお伝えしたら、細川さんは、「おもしろいわ。とてもいいアイデア!」とよろこんで受け入れてくださったそうです。これには社員みんなとても感動した、というのを当時の社内報で読みました。

ピーアーク

最新の募玉箱は、支援先が3つから選べます。初代「募玉箱」からだんだんと進化をとげました。ちなみに募玉箱に「○○に寄付するための募玉箱です」と協力先を明記しての募玉は、JCVが初だったそうです。

ピーアーク
お店のある地域や商店街に感謝する そのこだわりが、募玉のルーツ

ピーアークはもともと、商店街の靴屋からはじまりました。そのため、商店街や街に育ててもらったというDNAがあるのかもしれません。昭和43年にパチンコ事業をはじめ、ここまで成長できたのも地域の方に支えられてこそという思いから、地域との共存を大切にしてきました。具体的には、日々の清掃活動にはじまり、商店街のお祭りではソーラン節で盛り上げたり…、などなどです。


ピーアークは、業界の透明性を高めるためのプリペイドカード、情報公開のためのホームページ、お客さまの満足度向上のためのカスタマーセンターなど、さまざまな業界初の取り組みを行ってきました。そういった挑戦の延長線上に募玉のアイデアが生まれて、根付いていったたんだと思います。私もはじめて聞いたときは、自分の会社のことながらいいアイデアだと思いました(笑)。


ピーアーク

「Fun for Life」をかかげるピーアークさん。「業界の常識は世間の非常識」として、次々と新しいことにチャレンジしてきました。

募玉を通じてお客さまとの会話が生まれた 私たち自身の中に生まれたもの

最近では景品交換のときにお客さま自ら、「募玉にして」と言われることもあります。その他にも嬉しいお声があったときは、全社共有の日報で報告が上がってきます。あるお店では、募玉に協力したときのスタッフの「ありがとうございます!」の笑顔が見たくて、毎回募玉しちゃうんだよね、というお客さまもいたくらいです。「店が損するわけじゃないんだから、ずっとやったらいいんだ。良いことなんだから、そういうのは続けた方がいい。そういう時代だもの」こんなふうにお声掛けをいただくこともありました。


当初は1年のうちのある一定の期間だけ行っていたワクチン寄付のための募玉ですが、お客さまのご要望もあり、その後、支援先を複数から選べるようにしたり、通年で実施したりと進化しています。様々な努力をしてはいますが、私たちの業界は、世間ではまだまだ偏見が多いのが実情です。でも、募玉箱を常設してから、お客さまに「いいことをしているね」とほめていただくなどうれしい経験をさせていただいています。私たちが働く上での自信ややりがいにもつながっているんです。

ピーアーク

「募玉って、ナニ?」「それはですね…」「じゃぁこれ全部募玉にして」景品交換の場で、今日もこんな会話が生まれています。

ピーアーク

ピーアークさんにインタビューをしましょう。ワクチン王女に言われた時、ワクちゃんは正直ドキッとした。みんなにどう伝えたらいいかな? でも、中川さんに話を聞いて、募玉をするお客さんたちのことを想像したら、自分のなかにあった偏見や常識の壁に気づいたんだ。誰かのために何かをしたい。本当はその想いに垣根なんてないはずだよね。景品交換のときに少しだけ世界の子どもに想いを馳せてくれたら、お店を出たあとの一歩がちょっと変わってくるのかな。あ、考えすぎかな?(笑)

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